商 店 街 日 記  -53ページ目

家族はありがたい


で、
試験が終わってそれなりにヘロヘロになって
(この歳になると試験は疲れるのでつ)
自宅にたどり着くと、

「スープが微妙に冷める位置」に住んでいる義理の母が
なぜか御馳走の数々
(春巻きの山、お刺身、オコワ、和菓子ひとつ??)

届けに来てくださいました。


母の一言

「いやね、余りっていうわけじゃないんだけど、
昨日の晩お客様がいらっしゃって、
明日で帰国するっていうから(客はイタリア人)
和食を一生懸命作ったら、
つい作りすぎちゃって、食べきれなくて、

いやほんと、余りって訳じゃないんだけどね。」


お母さん、それ余りっていいますから。


いやそれがあまりなんかじゃないことを、私は知っています。

有難う。

頂いたもの、
ひとつ残らず平らげました。

ごちそうさまー。

おかげさまでハナエールは
今日も、
元気に働いていますよー。

秘書検の嵐が過ぎて

これって泥縄(笑?

秘書になってから半年、今更、秘書検定を受けてみました
はっきりいって難易度高かったです
ポイントはボスへの忠誠、日本人としての常識、例えば来客時のおもてなしや時候の挨拶、郵便物取り扱い、会社法等々。

敵は手を変え品を変え、
微妙なサンプルを引っ掛けで出してきます。

例えば、
ボスの友人が奥様を伴って訪れた。お茶の順番はどうするよ?」
はーい。普通は女子が先でしょ。次にお客様であるボスのお友達。最後に上司。

「はい消えた」
えぇぇぇー(-д-;)

解:あくまでもお客様の主はお友達。だから最初にそのご友人、次にその奥様、最後にボス
ですって。

なんとなく理不尽

それじゃあ外国人のお客様がご夫婦で来られたらどうするのさー。きっとレディファーストにしてさしあげないといけないと思うんだけどなぁ。と思ってしまうのは私だけかしら。

…上記はいちおう津田塾のえらい先生らしき方が出版された「秘書検虎の巻」のような本に書いてあったので間違いは無いと思うんだけど(曖昧ですみません)、
納得いってないものを無理やり覚えこむのはとっても難しくて、
試験が終わった後もなんとなくのどのどこかに魚の骨が刺さったままっていうか
持って行きようの無い思いが残りました。

っていうかその本、今年買ったのに「大蔵省」って書いてあるし(間違いあるし(涙)

興味深かったのが
秘書検を受けに来た子たち、
8割がた、明らかに私より10歳ほど若い女子学生さん。でも中には男の子やおじいさんもいらっしゃったりして、
女子に囲まれこそばゆそうで微笑ましくもあり。

学生らしい女の子達の集団の中にはときおり
街でありがちな微妙な立ち居振る舞いが見られ
(勿論全員がそうというわけではないですよ。)

つうかあんた、そんなところに座り込んでジュースのパック置き去りかい。
で、ぶつかってきて無視ですかぁ。世間の風は冷たいのぅ。ヨボヨボ

まさかこの子達、秘書目指して受けているわけではないと思うけど、
それでは資格は取れても、たぶん会社には受からないよ。
世間の見る目はそれほど甘くないですよ。

微妙な年齢に差し掛かった女子の独り言でしたっ
たはー

マンソンまんせー

家庭の事情でよくMTVを観ます。
結構面白いです…
日本の音楽シーンではぜぇぇったいナシなコンテンツを出してきたりします。

なんていうか、向こうさんの市場としての懐の広さを感じます。

ひとつ、それを大きく感じた番組がありました。「マリリン・マンソンスペシャル」。
マンソンさん、知ってるひとは知ってるでしょうし知らないひとは知らないし知りたくもないでしょうw
ものごっつアンデッド顔だもん…私も最初はドン引きでした

でもMTVのそれがターニングポイントになりました。

PVをどんどん見せてくれたんです。
それがどれもこれも視覚的に美しかったんですよね。
ゴシックなモチーフで有り得ない発想、発色。
そして本気なんです(勿論どのアーティストさんもある意味本気と思いますが)。

本気というのはつまり、彼のパフォーマンスが殆どのアメリカ人やヨーロッパ人が絶対的に嫌がること―ファックキリスト!
なんです。

勿論表現の自由はありますが、思いのたけを外にぶつけていい風土ですから、逆に風当たりがすごいすごい。このあたりはマイケルムーアのボーリングフォーコロンバインを観られた方はご存知ですよね。

初めからそれを分かっていて、それでなおアートとして表現して、商業的に成功できる、
そんな彼が私は大好きになりました。
ビジョンありき、のコンテンツなのでCDよりはDVD買いかな。というところでしょうか。


MOMIXとアメリカ

先日MOMIX-Opus Cactusを観に東京国際フォーラムへ行きました。
MOMIXとは…上をクリックして頂くと分かる(分からない?)のですが、バレエの動きがうっすらベースになっていて、でも「えっ人間てこんな動きできるの(汗)」みたいな衝撃的なシーンが沢山観られるショウで、
モチーフが一応ある(サボテンとかトカゲとか)んですけどしばらく観ているとその人の手が手だか足が足だか或いは他人の手なのか足なのか見当付かなくなってきます。
こんなことってあるんでしょうか。
音楽もかっこよくて。テクノやデジュリデゥ使ってるようでして。
特にガラガラヘビのダンス、女性パート。あぁーもってかれます。人の動きだけで涙がじんわり出たのは小さい頃初めて観たボレロのバレエ以来でしょうか。

ただアメリカさんという色眼鏡のせいか、
妙にショウオフされてる、ていうか分かりやすいですね。
フランスや東欧の劇や人形劇を観てるときみたいに、「???」のままあちこち引きずり回され挙句ポイと捨てられて幕、みたいなことは無いけど、如何せん表情や仕草、観客へのコミットメントが優しくそして明るいっ。さすがにエンタの国から来た人たち、と思いました。
何方かご覧になった方おいででしょうか。ご意見伺いたいのですが。

イタ料理最高かもだ

最近のお気に入り-ビスボッチャというイタリアンレストランへ行きました。
ここ最高です。
ハーブトマトソースペンネをぱくーと頬張る瞬間、目じり下がります。涙でます。満面これ笑みです。イタリア人シェフが日本語を使ってくれないのはちと痛かったりしますがw

ウド様ラブ


タイトルをご覧になってキャイーンダンサーインザダークを思い出した方、
まぁ、それ正しいです。
でもここでお話ししするのは Ashley Wood。ウドでなくウッドだろ、って。

以前、ホームページの日記でサイン本を貰ったいきさつに少し触れましたが、去年の秋に作品に出会って以来ファンでして。
女性を描くときの繊細な筆使い(筆を使ってるかどうか分かりませんが)から生まれるエロさ、それでいてアメコミっていうのがありえなさ満点で。
だって普通アメコミと言えばこんなの、やあんなの、でしょう。それに比べてウド様の絵ったらさっぱりしててクールです。メタルギアソリッドのコミック版も彼の絵によるものです。

近年のアメリカにおけるコミック市場は日本の作品に押されまくっているようですが、一方でこういうムーブメントもあるのだなぁ。懐の深い国だなぁ。と思う次第で。

通勤電車の発見


ぎゅうぎゅうの電車、座席とドアの三角スペースをゲットし(電車通勤の方はお分かりですよね)黙々と読書、
とある駅に着き目の前のドアがぷしゅーと開いたら、
あら
ボスでないですか
なんてこともたまにあったりして気の抜けない電車ライフなわけですが。

今朝は目の前に、お年を召したせいか頭部にあまり毛の無い方がずぅっと立っていらっしゃいました。生憎当方背は171cm、ブーツを履くとアッコ状態、満員電車でも頭ひとつ出てしまうのでこういうことは日常茶飯事だったりする訳ですが。

その方の頭皮をアップで15分見ていると、おのずと発見がありました。
まず完全にボールディーな方でも、実はその頭皮、うっすら産毛で覆われているタイプが結構いらっしゃる。
昨晩のトリビアで、「筆の一番先端の毛は命毛という」といってましたが、これこそまさに最後の砦、命毛な訳ですね。
次に、大小関わらずホクロが散見されます。これってご本人も驚くのでしょうね。「お、オレ、こんなところにあったんだ」みたいな。ホクロたちは漸く日の目をみることができて、朝日を浴びて、心なしか活き活きとしているような。

…と気付くと電車は目的地へ到着
電車を降りてもオフィスに着いても、目の前には形のよいきれいな後頭部が未だちらついて離れないのでした。

萌え単in台湾

萌え本が台湾でもアリだと聞いたので、会社の先輩が台北に旅行に行くついでに探してきてもらいました:

そのままじゃん(-_-)>

中身は、
日本語フォントにお約束の誤植満載、漫画部分と英語の説明が中国語で3カ国仕様な他は日本版と比べても特別変わったところがなくて印刷もとても綺麗、「萌え」もそのまま笑
恰日族はもとよりふつーな中国人たちがOTAKUな萌えワールドを理解できるのかしら…

人でないものが超えられない壁


球体関節人形やスーパードルフィー、フィギュア、所謂大人の人形が巷に溢れています。どれもこれもただの「ひとがた」です。
顔を突き合わすと、その目の中には自分が写っているのが分かります。

先日取材で某所を訪れました。
そこは普通の民家で、家主には娘が沢山います。命を持たない子達ばかりです。
彼女らの肌はシリコンで、目はガラス、髪は虫ピンで止められています。ラブドール(俗称ダッチワイフ)、知っている限りでは世の中で最も人間に近い型です。

まず肌にふれてみます。
シリコン独特のもちっとした、濡れたかと思うようなしっとりとした質感。寒い室内ではひやりと冷たく手につきます。手を握っても膝を撫でますが彼女は気にも留めないようです。

目を覗き込むと自分の間抜けな顔が映ります。物を映すだけで、彼女の考えていることはその目の光からは分かりません。でもどこか遠いところにフォーカスが合っているのでその視線に自分を無理やり入れてしまったようで気が引けます。それすらも気に留めてないようですが。

ほおに触れてもぴくりともしません。爪が折れてしまってますがそんなことはまったく気にしていないみたい。最も美しい一瞬を保ち続けている3D写真。何とも愛おしくたまらなく絶望的な気持ちになります。その壁はこちらからも越えられないのですから。

はやく人間になりたい

秘書ってどんなの??

今の業につくまで、これまでどちらかというと、作業着を着てメンズオンリーでむっさい工場や倉庫の片隅で中国人と喧嘩してたのに、
気づけばぴかぴかのオフィスでアメリカやイタリアのお客様に「ハロー」とか言ってる私ってありえないなと思ったり。
昔の同僚や友人が今の私を見たら力いっぱい引くでしょう。えぇどん引きですよ。コスプレですもん。髪巻いてるもん。

変化についていくのは遅いけど嫌いでないので、それはそれ。

秘書のお仕事。

大きな会社ではないので、通常やるようなお茶や食事の手配、お客様の応対では終わらなくて、翻訳や通訳、プレゼン資料を作ったり、会議の司会進行までやらされます。
何が飛んでくるか分からないので基本的にいつでも臨戦態勢…になってなきゃいけないのにさ、これが、自分緩くてだめなんですよねぇ。微妙に疲れてる時って仕事の精度落ちるじゃないですか(落とすなよー)

そーなると始まります。

私 「先程翻訳をお送りしましたが」
社長 「あーそれなんだけど、年号が20045年になってたよ」
私 「あー、すみません」
社 「で、ここのフォント大きすぎて印刷するとはみ出てる、であとここの単語だけ英語のまま残ってる、あとこのキャラクターの設定はS藤さんにもう一度確認してみて。あのひとこの漫画すごい詳しいから。で、ここの意味、間違ってない?

ぽかーん


私 「(はっ、)はーい、すぐ直しますぅー(汗)」

クールアンドビューティーなイケメン社長は「じゃ、よろしく」とさらりと去っていき
後には赤ペン先生ばっちり入った書類と、頭の継ぎ目から煙が漏れてるアホアホ星人が残されましたとさ。
どーんどはれー(涙)